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大谷硝子店からのお知らせです
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【コラム】ガラスって、よく割れるの?
子どもの頃によく見ていた『ドラえもん』では、のび太たちが空き地で草野球をしていて、お隣のカミナリさんの家のガラスを割ってしまい、怒鳴られる――というのがお約束のシーンだった。
私がまだ純粋無垢なチビッコだった頃は、「そんなものか」と思って見ていたけれど、大人になってガラス屋を20年以上やってきた今は、「ガラスって、そう簡単には割れないよね」と感じている。
もちろん、硬球でライナー性の強い打球なら割れるかもしれない。
でも、小学生が草野球で硬球を使うことはまずないだろう。
使うのはゴムボールか、せいぜい軟球だ。
だとしたら、ガラス屋の感覚からすれば、「今だったら、そう簡単には割れない」と言える。
昔の木製建具や、出始めのアルミサッシには、厚さ2ミリのガラスが使われることが多かった。
ちなみに、ガラス屋の世界ではこの厚さ2ミリのガラス板のことを「並板(なみいた)」と呼んでいる。
2ミリ厚のガラスが標準だったので、「並のガラス=並板」と呼ばれていた名残が、今でも続いている。
確かに2ミリは“パリン”とよく割れるので、私たちガラス屋も注意して扱っている。
しかし、現在では3ミリや5ミリのガラスが使われることが多く、感覚的にはかなり強くなったと感じている。
そんな訳で、私どもがご依頼いただいたガラス修理の原因として、
「人や物がぶつかって割れた」という事例は、案外と少ない。
ガラスが割れる原因として圧倒的に多いのは、「熱割れ」である。
次に多いのが、「サビ割れ」。
……あ、これは統計的なデータを集計したものではないので、あくまで経験則的な意見として聞いてほしい。
むしろ、ぶつかって割れた事例は、泥棒に割られたよりも少ないくらいだ。
ガラスが割れる原因ランキング第1位の「熱割れ」の特徴や原因、そして対策については、また次の機会にお話ししたいと思う。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(文と写真:平田 尚史)
写真は「サビ割れ」の例
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